強姦罪(強制性交等罪)で逮捕。泥酔していて記憶がありません。

慌てる男性強姦罪(強制性交等罪)で逮捕されましたが、当時泥酔しており、犯行の状況が分かりません。

どうしたらいいですか?

※強姦について、現在の正式名称は「強制性交等罪」に改正されました(2017年6月16日)。詳しくはこちらからどうぞ。

 

 

掲載日:2017年12月22日|最終更新日:2019年7月2日

弁護士の回答

被疑者に記憶がない場合、被害者の供述が信頼され、強制性交の事実を認識していたかのような供述調書が作成される可能性があります。

最後の記憶から手がかりを探し、可能な限り記憶を呼び起こす必要があります。

可能な限り記憶を呼び起こしましょう

泥酔して記憶がないとすると、仮に逮捕されたとしても、①真実は合意に基づく性交である可能性、②真実は強制わいせつをしたに留まり、性交をしていない可能性、③他に真犯人がおり、被害者と何らの接触もない可能性等があります。

これらの可能性が現実である場合、当然ながら、強姦罪(強制性交等罪)は成立しません。

しかしながら、被疑者に記憶がないという状態であると、警察官に被害者の供述が広く信頼される傾向にあり、その結果、被疑者が犯人であるという前提で厳しい取り調べが行われ、自白をするよう追い詰められることがあります。

また、細かなニュアンスの違いで強制性交の事実を認識していたかのような供述調書が作成される可能性もあります。

記憶警察から追及され、自白調書が作成されてしまうと、後から「本当はやっていない」と主張しても信用してもらえる可能性は低いと言わざるを得ません。

泥酔して記憶がないというのは、それ自体が不利な事情として考慮されるわけではありませんが、「記憶がない」というだけで言い逃れができるケースはそう多くありません。

それどころか、真実は強制性交の事実がないような場合に、有利な事情を探すことすら出来ないということになりかねず、望ましくない状態といえます。

そのため、最後に記憶が残っている時点から何か記憶が喚起できるものはないか、手がかりを探しながら思い出す作業を行う必要があります。

 

 

示談交渉をするか否かの選択

泥酔し、記憶が何もないという状態であっても、可能な限り記憶を喚起した結果、もしかしたら強制性交等の事実があったのかもしれないと考えるようになった場合や、強制性交ではないとしても強制わいせつに該当する行為はしていたということが明らかになったような場合には、示談を進めていくべきという判断になることもあります。

刑法改正により、強制性交等罪は非親告罪となったため、示談をしたとしても起訴される可能性は残っていますが、被害者がいる犯罪では、検察官が処分を決める上で、被害弁償がされているか、被害者の処罰感情が高いかどうかという点も影響します。

そのため、示談をすることによって、不起訴となる可能性を高めることができますし、起訴されたとしても、執行猶予付き判決等の可能性が出てきます。

このように示談交渉をするか否かの選択をするにあたっても、可能な限りの記憶喚起が肝になります。

 

 

弁護人選任の勧め

弁護士牟田口裕史記憶がないという状態は、弁護方針の決定を困難とするものであり、望ましいものではありませんから、接見を通じて弁護人とやり取りを重ね、少しずつ記憶を喚起していく必要があります。

そして、記憶の喚起ができた後は、被害者と示談をするにせよ、強制性交等罪や強制わいせつ罪を争うにせよ、不起訴や執行猶予付き判決を目指すための証拠収集や交渉では、弁護人の経験や熱意がものをいうことになりますから、刑事事件に注力する弁護人を選任することをお勧めします。

当事務所には、刑事事件チームが設置されています。

強姦(強制性交等)事件でお困りの方、身に覚えのない事件で逮捕されてしまった方は、まずはお気軽に当事務所にご連絡ください。

 

 


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