量刑はどのように決められるのですか?


弁護士の回答

すべての犯罪に、幅を持った法定刑が定められています。

例えば窃盗罪であれば、刑法第235条において、「他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、10年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。」と規定されています。

逮捕窃盗罪を犯した場合、(1ヶ月以上)10年以下の懲役または(1万円以上)50万円以下の罰金という法定刑の中から、量刑が決定されます。

なぜ法定刑に幅があるかというと、同じ窃盗罪であっても、比較的軽微なものからかなり悪質なものまで、具体的な窃盗事件によって様々であるからです。

100円のアイスを万引きしたという窃盗事件の被疑者・被告人と、7億円相当の金塊を奪い取った窃盗事件の被疑者・被告人とを同じ刑罰に科すのが適当ではないことは当然ともいえるでしょう。

では、どのような事情で量刑は決定されているのでしょうか。重要とされているものとして、以下のものが挙げられます。

 犯行方法及び犯行態様の悪質性
 犯罪の動機
 犯罪結果の重大性
 被告人の性格
 被告人の一身上の事情
 被告人の前科前歴
 被告人の反省
 被害者処罰感情(示談成立の有無、被害弁償の有無)
 社会の処罰感情
 社会的影響
 社会的制裁

この中でも特に重要なのは、犯行方法及び犯行態様の悪質性、犯罪結果の重大性、被害者処罰感情です。

 

 

犯行方法及び犯行態様の悪質性

犯罪の方法及び犯行態様の「悪質性」は、残忍性、執拗性、危険性、巧妙性、反復性等から総合的に判断されるものです。

例えば傷害罪においては、平手で肩を叩く行為もあれば、ナイフで顔面を切りつける行為もあります。

一度だけの攻撃にとどまる場合もあれば、数10回攻撃を繰り返し多くの怪我を負わせる場合もあります。相手の抵抗を許すような方法での攻撃もあれば、夜間に背後から襲い反抗を許さないような攻撃もあります。

悪質性が高ければ高いほど、処罰の必要性は大きいと判断され、重い刑に科されることになります(傷害罪であれば、1ヶ月の懲役から15年の懲役まで幅がありますが、犯行方法及び犯行態様が悪質であればあるほど、15年の懲役に近づいていきます)。

 

 

犯罪結果の重大性

万引きのイメージイラスト先の例でいうと、100円のアイス万引きの被害は100円(原価で考えるとさらに安い)ですが、金塊窃盗の被害は約7億円です。

100円のアイス万引きが被害者に与える影響は小さいものですが、金塊窃盗の被害は、計り知れないものでしょう。

全治10日の打撲と顔に一生残ってしまうナイフの傷跡も同様に考えることができます。また、被害者が多ければ多いほど、処罰の必要性も大きくなるでしょう。例えば、殺人罪においては、複数人を殺害した場合に死刑の確率が大幅に上昇します。

詳しくは、Q&A「殺人罪で逮捕されてしまいました。死刑となる可能性はどれくらいありますか?」をご覧ください。

 

 

被害者処罰感情

被害者がいない犯罪や、社会秩序に対する犯罪など例外はありますが、多くの犯罪に被害者が存在します。その被害者が処罰感情を有しているのかどうかは、量刑に大きな影響を及ぼします。

示談が成立していれば、被害者が許している以上、国家が予算をかけ権力を発動して処罰を加える必要性は低いとされ、不起訴処分の可能性を高めますし、仮に起訴されたとしても量刑は軽いものになります。

示談ではなく被害弁償であっても、被害が回復されているといえれば、犯罪結果が軽微であるという評価につながり、量刑は軽いものとなります。

 

 

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