犯罪の捜査にはどのようなものがありますか?刑事弁護士が注意点を解説


捜査とは

捜査捜査とは、捜査機関において犯罪があると思料するとき、公訴の提起・遂行のため、犯人及び証拠を発見・収集・保全する手続をいいます。

 

捜査機関について

捜査機関とは、検察官・検察事務官及び司法警察職員をいいますが、一般的には警察官のイメージの方がわかりやすいでしょう。

 

手続について

犯罪があると思料するときに行う手続

捜査は、犯罪があると思料するときに行う手続です(刑訴法198条2項)。

すなわち、特定の犯罪の嫌疑があると認められるときに行われます。

犯罪の嫌疑の認定について、捜査機関が恣意的な判断するおそれがあります。しかし、客観的にみても一応の心証を形成するに足る資料による判断でなければなりません。

具体的には、以下のものが考えられます。

・現行犯人の発見(刑訴法212条)
・変死体の検視(刑訴法229条)
・告訴(刑訴法230条)
・告発(刑訴法239条)
・請求(刑訴法237条3項・238条2項)
・自首(刑訴法245条、刑法42条)
・職務質問(警職法2条)
・被害者の申告(被害届)
・一般人(目撃者等)の申告
・報道(テレビ・新聞等)

公訴の提起・遂行のために行う手続

捜査は、公訴の提起・遂行のために行われるものです。

すなわち、捜査の目的は、公訴の提起及びその維持・遂行の準備ということになります。

捜査には、任意捜査と強制捜査があります。

 

 

任意捜査とは

取り調べ任意捜査とは、強制に至らない捜査手法をいいます。

すなわち、相手方の承諾や同意を前提する場合(事件関係者の取調べなど)や、人の権利義務に影響を及ぼすことなく行う場合(公道上での実況見聞など)がその典型です。

任意捜査としては、以下のものがあげられます。

 

刑訴法に規定があるもの

・被疑者の出頭要求、取調べ及び調書の作成(刑訴法198条)
・参考人の出頭要求、取調べ及び調書の作成(刑訴法223条)
・領置(法221条)※
・鑑定、通訳及び翻訳の嘱託(刑訴法223条)
・公務所等への照会(刑訴法197条2項)

※領置とは、被疑者その他の者が遺留した物、又は所有者、所持者若しくは保管者が任意に提出した物について、捜査機関がその専有を取得する処分をいいます。

 

刑訴法に規定がないもの

・実況見分※1
・被害届等の受理
・承諾による捜索、留置
・承諾による身体検査、指紋の採取等
・写真撮影
・録音※2
・おとり捜査※3

※1 実況見分とは、五官の作用によって物や場所の性質、状態を認識することを目的とする任意処分です。これに対して、検証は強制処分として行うものです。
※2 公開の場での演説や現に行われている犯行現場での音声等の録音は任意捜査として許されると感がえまれます。これに対して、令状なく人の住居に入り込んだり、外部から特殊装置を用いるなどしてその言動を盗聴することは許されません。
※3 おとり捜査は無制限ではありませんが、一定の要件のもとに適法となります(最決平16.7.12)。

 

 

強制捜査とは

強制捜査とは、直接物理的な力を加え、あるいは、法的義務を負わせるなどの強制手段(強制処分)を用いて行う捜査をいいます。強制捜査は刑事訴訟法に特別の定めがある場合に限って行うことができます(刑訴法197条1項但書)。

強制処分をまとめると次表のとおりとなります。

強制捜査の解説

 

 

捜査の対象となった場合の注意点

警察署強制捜査については、強制的な手段が取られるため、行動の自由などの権利が侵害される可能性があります。

また、任意捜査についても、形式的には承諾や同意が要件だとしても、承諾しないと逮捕されるなどの心理的な背景をもとにした、事実上、強制的な捜査手法が行われることが考えられます。

被疑者として、任意に取り調べに応じても、長時間にわたって、執拗な取調べがなされて、事実と異なる供述調書を取られたりする危険もあります。

これらの供述調書等は証拠として裁判所に提出されることがあり、そうなると、冤罪のおそれや、悪質な犯罪とされて罪が重くなってしまうことも考えられます。

したがって、捜査段階だからと言って安心せずに注意することが必要です。

 

 

当事務所の刑事弁護士のサポートのメリット

弁護士牟田口裕史当事務所の刑事事件チームは、刑事事件に注力する弁護士で構成されており、捜査機関の捜査手法に精通しています。

相談者の方が違法・不当な捜査によって不利にならないように、個別具体的な状況に応じた助言や弁護活動を行います。

そして、冤罪を防止したり、起訴をさせないようにしたり、起訴後であっても量刑を軽くしたりするサポートを提供しています。

現在捜査を受けている、警察から呼び出しを受けている、違法な捜査を受けたなど、捜査について、お悩みを抱えた方は、当事務所の刑事弁護士までお気軽にご相談ください。

 

 

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