道路横断者を轢いてしまい、過失運転致傷罪で逮捕されました。過失とは何ですか?


反省する男性のイラスト過失運転致傷罪で逮捕されました。

いつもどおり運転していたつもりなのですが、道路横断者を発見できずに、轢いてしまったのです。

過失とは何ですか?また、私としては、歩行者がいきなり道路上に飛び出してきて、避けようがなかったと思っているのですが、それでも過失があると認定されてしまうのでしょうか。

 

 

弁護士の回答

過失とは?

過失とは、「他者の権利侵害を回避するために社会生活上必要となる注意義務に違反すること」をいいます。

例えば自動車運転中の注意義務としては、前方注視義務、速度制限遵守義務、信号指示遵守義務、居眠りしない義務、携帯を操作しない義務、アルコールを摂取しない義務等が考えられます。これらの義務を果たさない行為は全て、歩行者や他の車両運転者等と衝突するなどして、他者の生命・身体を侵害してしまう恐れのある行為です。

犬と散歩するイメージ画像交通事故の例を離れると、凶暴な大型犬を放し飼いにして、その飼い犬が近隣住民に襲い掛かり怪我を負わせてしまった場合、飼い主には過失致傷罪が成立します。飼い主には、凶暴な大型犬を首輪等で適切に管理する義務があるといえるでしょう。

適切な管理をしなければ、他者に傷害を負わせることが目に見えているからです。

 

まずは過失運転致傷罪の逮捕令状で過失の内容を確認してください

過失運転致傷罪で逮捕されたとのことですが、逮捕令状に記載されている犯罪事実に、過失の具体的な内容が書いてあるはずですから、まずはそれを確認してください。

例えば、前方を注視しなかったがために事故を起こしたとされているのであれば、
「被疑者は、平成○○年○月○日午後○時○○分ころ、普通乗用自動車を運転し、○○県○○市○○区○町○丁目○番付近道路を、北方面に直進するにあたり、同時刻は前方の見通し困難な時間帯であったから、前方左右を注視して進路の安全を確認する自動車運転上の注意義務があるのにこれを怠り、前方注視を欠き、進路の安全を確認せず、道路上に歩行者がいるのに気付かないまま、漫然時速約60キロメートルで進行した過失により、道路を横断中であったA(当時○○歳)に自車前部を衝突させ、よって、Aに加療約○ヶ月間を要する右大腿骨骨幹部骨折等の傷害を負わせた」
などと書かれています。

横断歩道のイメージ画像この場合、
「前方左右を注視して進路の安全を確認する自動車運転上の注意義務があるのにこれを怠り、前方注視を欠き、進路の安全を確認」
しなかったことが、過失の内容です。

この過失があるのかどうか、弁護士と意見共有をしておくことが重要です。

仮に前方不注視がなかったというのであれば、弁護士が迅速に有利な証拠の収集に努めることが重要になります。

 

前方不注視などの過失がないことを立証するためには?

飛び出し注意の看板画像また、質問者様は、歩行者がいきなり飛び出してきたため、避けようがなかったようです。

「前方を注視していたとしても歩行者がいきなり飛び出してきたため衝突を避けることは困難であった」
と認められれば、仮に前方不注視という注意義務違反があったとしても、結果回避可能性がないということになり、過失犯として処罰されないことになります。

ですが現実には、前方を注視していたら、どのような結果になるのか、その立証は困難を極めます。

「前方を注視していたら」という仮定の話となってしまうため、結果を立証することは容易ではないのです。

弁護士牟田口裕史イラスト過失犯において無罪判決を得るためには、やはり注意義務違反がないことを主張することが最も重要です。

過失について争いたい方は、刑事事件に注力する弁護士に可能な限り早期に依頼をし、迅速な弁護活動を開始することが重要です。まずはお気軽に、当事務所にご連絡ください。

 

 

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