飲酒運転に関する質問②

代行で帰宅後、コンビニの駐車場で寝ていた。運転姿が防犯カメラに映っていたと警察に連行された。免許取消になる?

突然のメール失礼いたします。福岡県在住の30代女性です。

先週の真夜中自宅近くのコンビニの駐車場で寝ているところ、警察の方に起こされお酒の匂いがするとの事で飲酒の検査後(0.65)警察署にて取調べされました。

飲酒後、代行で帰ってきた事は事実なのですが、代行で帰っている途中からコンビニの駐車場で寝ていた事は全く記憶に無く、その旨を話すもコンビニの駐車場で取調べされている最中に、警察署の方がコンビニの監視カメラを確認後すぐに運転しているところが映っていたと言われ、そのまま警察署に連れていかれました。

夜のお店で働いている事は言いたく無く言っていません。またお店の方々にもご迷惑をかけたくありません。

代行で帰って来た事は事実です。ただ居酒屋で飲んで代行で帰ってきたが途中から全く記憶が無いと話しました。

代行の領収書も無く、証拠がありません。唯一、コインパーキングの領収書だけが残っています。取調べ後帰宅した時に見つけました。

明日、2回目の取調べの予定です。

このまま飲酒運転になり逮捕されて免許取り消しになるのでしょうか。

シングルマザーで小学生の子供が一人います。昼間の仕事をしたいと仕事探しもしています。免許取り消しになるのは大変困ります。よろしくお願いいたします。

弁護士の回答

■逮捕について

飲酒運転を行なったからといって、必ず逮捕されるわけではありません。

逮捕をするかどうかの判断は、証拠を隠滅する可能性が高いか、逃亡する可能性が高いかといった観点から行われます。飲酒運転で逮捕される事例の多くは、飲酒運転中に事故を起こしてしまった場合や、飲酒運転が発覚して逃げようとした場合などです。

ご相談内容を見る限り、逮捕することによって生じる悪影響と比較して、逮捕の必要性が特段高いとは考えられません。

事件当日の取り調べの後、家に帰れているようですから、後日逮捕をされる可能性はそれほど高くないと考えてよいのではないでしょうか。

■刑事処分について

相談者様が警察に言っているとおり、家までは代行で帰ってきたとしても、それからコンビニの駐車場まで運転していることが防犯カメラの映像から明らかなのであれば、飲酒運転を行った事実は争いようがないと思われます。

もっとも、飲酒運転の記憶が全くないのであれば、酩酊状態にあったことによる心神耗弱(刑法39条2項)として刑が軽減される可能性が残されています。

事故を起こさずに運転ができていることから、心神耗弱と評価できるほど責任能力が低下していたわけではないという結果になる可能性も相当程度ありますが、事情次第では心神耗弱が認められる可能性も0ではないと思います。

心神耗弱であるといえるためには、飲酒をした時点で飲酒運転をしようと考えていたわけではないことが最低限必要となります。この点については、代行を呼んで1度家まで帰ったということが証拠上明らかとなればクリアすることができるのではないかと思います。

どこの代行業者を頼んだのかを可能な限り思い出して、捜査機関に伝えてください。

■免許取り消しについて

刑事事件としては心神耗弱の状態であったという主張がありうるかもしれませんが、刑事処罰と行政処分は全く別の手続きです。

刑事事件においてどのような事情が認められたかとは無関係に行政処分は下されますので、免許取り消しを免れることはできないでしょう。

運転免許に関する処分の前には意見聴取手続きというものがあります。そこで相談者様に有利な意見を述べたり、意見書を提出したりすることで、本来の処分から欠格期間が軽減される可能性も0ではありません。

しかし、軽減が認められるためには飲酒運転を行ってしまったことに酌むべき事情が必要となり、これは自動車が無ければ生活できないという、多くの人に存在する事情では足りません。残念ながら、ご相談内容の事情だけでは、軽減も認められない可能性の方が高いと思われます。

 

 


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